(財)天風会 鎌倉賛助会
活動報告
鎌倉賛助会の講習会は今年度から、1日に2人の講師が担当することになり、更に充実度がアップしています。

4月12日(土)特別講演会 「福寿の賛歌〜みんなみんなが睦まじく〜」 米津千之講師
講演会を受講して
                          鎌倉賛助会 伊藤一郎
 平成20年4月12日(土)「福寿の賛歌〜みんなみんなが睦まじく〜」と題して、米津千之先生による講演会が開催され、米津先生ご自身のご体験やエピソードを交え、大変わかりやすく天風教義についてご講演していただきました。
 その中からひとつは「クンバハカ」についてと、そしてもうひとつは、北原白秋の「雨ふり」を例に挙げられ「歳をとらないとわからないことがある」の二つの内容についてご紹介したいと思います。
 米津先生は、「クンバハカについて難しいように考えている人があるけど、人間元々持っているんだよ。クンバハカっていうのは。なんでもないんだよ。クンバハカって。転んで痛いっ!て言った瞬間にお尻がキュッってなってんの。フッって考えたら、クンバハカになっているの。なんだクンバハカって易しいなって思ったの」。
また、米津先生はたびたび「クンバハカって先生どうやるんですか?」という質問を受けるのだそうですが、そのとき先生は「耳で聞いて実行しなければダメ。僕は実行しているんだよ。自分で転んだりね、ぶつけたりしたりしているからね。あんたね、自分で向こう脛ぶつけてごらんなさい。痛いって。その瞬間にクンバハカになってるよ。本当に。」とご説明されるのだそうです。
そして修練会の講師をされた時に、わかりやすくクンバハカを説明するにはどうしたらいいかのか考えていたら、「朝、犬を散歩に連れて行ったら、『カァッ』って犬が電信柱の臭いを嗅いでいる、後ろから見るとお尻のほうを僕のほうに向けているから、お尻ばっかり見ていると、おっ!クンバハカになっているなって。だから僕は講義の時は、猫もそうだろって。猫をみないでもわかっちゃった。だから僕に教わった人は『犬でも猫でもみんなみんなクンバハカ』って。調子がいいでしょ。これでみんないっぺんにわかっちゃった。そうやって教えているの」と笑いを交えつつ身近な例を挙げられ、クンバハカについてわかりやすく説明していただきました。
 それから、米津先生は「歳をとらないとわからないことがある」ことの例として
「みんな気で生きているんだよ。精気颯爽として勢いに乗る、そういう気持ちで毎日やっているからね。白秋が詠った「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」ね。あっ、これだ!って。歳とって初めて詠っている童謡の意味がわかってきた。大人は雨なんか嫌いでしょ。子供は雨が降ると喜ぶ。お母さんが迎えに来てくれるから。お母さんの後からついているそれだけで楽しい。「他のものなんて見ようとしない。カエルが出てきたってね。お母さんと一緒。弾んだいい気持ちだから、色んなものが見えてくるんですよ。友達が傘が無くて柳の根かたで泣いている。それが見えるんですよ。そうすると見えただけじゃないですよ。ただ見えたら、目があれば見えるんだけども。見えてもね、心がね精気颯爽として、勢いに乗る。こういうような気持ちで友達を見ているとね。気の毒だ!って。自分の傘を貸してあげるの。それから今度はお母さんと相合傘。こんな嬉しいことは無いでしょ。子供は雨の降った日なんてどのくらい楽しいかわからない。この子供のそういう気持ちがパーッとわかってくる。一つの例ですよ。僕がわかってあなた方がわかっている例を一つ出しただけで。どんなことでもね。気分が精気颯爽としているとね、何でも見るものが違ってくるんですよ。その楽しさってない。歳とらないとわからない。小さいとき歌っててもね。白秋だって自分で拵えたけど、わからなかった。白秋も晩年にあの詩作ったの。白秋は雨が降るとね、子供は喜んだけど、白秋はなおさら喜んでね。子供がね、自分の詩を歌っているか歌っていないか見たくてね、方々歩いて回ったの。あそこでも歌っている、あそこでも歌っている。作った人もそうなっちゃうんだね。自分で。だから白秋の詩みるとね、あなた方、まだまだわからないけど、もう少ししたらわかるようになるよ。この詩がいいって良さが。白秋は歳とってからわかって、喜んでね、雨降るの待っているような人になった。」
 今回のご講演で米津先生からは、年齢を重ねることへの希望を持たせていただき、大いに勇気づけられました。自分も出来るだけ長生きをし、天風教義の真髄を長く味わっていきたいと感じました。ご講演心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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