(財)天風会 鎌倉賛助会
活動報告

体験発表
                         静岡の集い 増田弘子

 昨年の7月下旬、初めて天風会に電話をし、夏期修練会に申し込みましたが、申込者が多くて締め切ったとの事で、参加が出来ず本当に残念な思いを致しました。
 今年はその1年間出られなかった思いが募った夏期修練会でしたから、やっとこれで参加できる!と嬉しい思いで一杯でした。何が何でも5日間は参加する!と思っていましたが、修練会前々日の8月14日、子宮癌で入院していた近所の友達が急変したとの連絡を受け、慌てて病院に伺うと、彼女は苦しい息の中で「もう会えないかと思っていた。会えて嬉しい!」と言ってくれました。暫らくして「これで帰るね」と言うと、「うん」と言い 最後の言葉は「さようなら」でした。
 翌日の午後私は修練会に向かう前に、もう一度彼女を見舞いましたが、その時には彼女の意識はもうありませんでした。私が東京に着いた頃、彼女は息を引き取りました。彼女の死は本当にショックでした。
 修練会1日目。私は昼食の時に、天風先生が名付け親と言われる遠藤さんに彼女の死を話し、質問をしました。遠藤さんは的確に「天風先生はどんな事があっても天風会に合わせなさいと言われた」と教えてくれました。その場では納得をし、引き続き修練会に参加すると心を決めたはずの私でしたが、結局、主人や娘と電話で話合い、翌日の2日目の行修が終わってから静岡に戻り、葬儀に参加し、3日目の晩に東京に戻る事にしました。
 処が次の日、朝の体操終了後に、私は何と素晴らしい光景を目にした事でしょう。周りの木々から芝生から地面から、天風会に参加している人達のすべてが、光り輝く光の中に立っているのです。そしてその光り輝く中で 木の葉がサラサラと揺れながら輝き、芝生が地面が人間が輝いているのです。私は自分が夢の中にいて勘違いしているのだろうかと思い、ホッペタをつまみました。夢では有りませんでした。物凄い感動でした。その感動は心の中でいつまでも振動し震えていました。私は迷いもなく、修練会に残ろうと思いました。そして、この光景と似た様な場面を何処かで私は一度体験しているなあと思いましたが、その時には思い出せませんでした。私は修練会を抜け「通夜にも葬儀にも出られなくてごめんなさい。帰ったらお参りに行きます。」と彼女宛に、最後のメールを送りました。メールを打ち終わるまでの間、涙が止め処もなく流れ続けましたが、その後の修練会には心を切り替え、参加する事が出来ました。
 私は30代の始めに、下半身が鉛のように重く動かせなくなってしまった事が有りました。何年かかかって動けるようになりましたが、その頃の私にはお箸が重いと思いました。40代では椎間板ヘルニアで入院しました。激痛が取れず一ヶ月が過ぎ、年が明けたら手術だという時に、知人の勧めで1日だけ外泊許可を取り、味噌シップとホッカイロの療法で、あの激痛が一晩で取れてしまったのです。翌日には足を引きずりながら病院へ歩いて帰ったのですから周りは吃驚。主治医も吃驚でした。50代に入ると甲状腺癌で手術。反対側にも腫瘍が二つほど転移していたので「声帯も取らないといけないかもしれない」と言われ、声を上げて一日だけ泣きました。癌だと解った時から、私はびわの実を夢中で食べました。びわの実を食べて胃癌が治ったと言う人の話を、薬草教室で聞いたことがあったからです。定かではありませんが、開けてみたら癌が以外に萎縮していたと言う事で、私は声帯を取らないで済みました。
 すっかり忘れていましたが、私は甲状腺癌の手術を受け 退院した時に、辺り一面がキラキラと光り輝き、石ころまでも光り輝いて見えた体験があったのです。今回の修練会で体験した感動は、あの時の感動と全く同じものだったのです。私は思いもかけない素晴らしい体験を二度も味わったのです。
 8月20日の修練会最終日。大久保講師が「増田さんどうでしたか?」と声をかけて下さいました時には、確かな手ごたえと、自分自身の進む方向が見えており「私は私だけの修行をしていけば良い事が解りました。息子にも天風会をやって行ったら必ず答えが見つかってくると思うので、頑張ってみて。もし答えが出なかったら、それは自分の取り組み姿勢に問題が有ると思うので、そうしたら もう一度 よく考えてみよう・・・と話をする事が出来たんですよ」と、お伝えすることが出来ました。私はこの修練会で自分の体がうんと軽くなり、自分の思いがうんと楽になった事が解かりました。
 また、この11月の鎌倉秋期瞑想行修会にも参加させて頂きましたが、その時も会場に着いて間も無く「おばあさんが腸閉塞で今入院した」と主人より電話が入りました。「ゴメンなさい。私は行修会が終わり次第帰るので」と電話を切りました。大変な状況のようでしたが、90歳のおばあさんは奇跡のような運の強さで、手術を受ける事も無く11日間で退院することが出来ました。アクシデントを越えるごとに、私は油紙が油を吸い込むように、学びが体の中に入って来る事を感じました。
 鎌倉では3つ学びました。
1つは、喜びだ!感謝だ!笑いだ!こおどりだ!と生活をして行く事の大切さ。
2つ目は天風会の方々に励まされ、天風会で育てて行って頂いているんだなあと言う事。
それは 鎌倉で一言述べる機会を与えられた時、ふっと頭に浮かんだ事を話させて頂くと「貴方の言葉からは心が伝わって来ましたよ」と、後から声を掛けて下さった男の方がありました。天風会の人達の輪の中にいると、笑顔の中で良い言葉しか聞きませんので、こうして自然の流れの中で 心を育てて行って頂いているんだなあ〜〜と言う事に気が付きました。
3つ目は 天風会に自分の人生をも省みず、両親を導いてくれました息子に心から感謝をしなければ・・・と、思った事でした。
アクシデントが有り乍も、こうして何とか天風会に全てを合わせられたと言う事は、自分自身の力だけではなく、天風会を学ばせて頂いていたからこそ、何かに導かれ目に見えない力を頂いて、全てを合わせる事が出来たんだなあと、学べた幸せを心から感謝しています。
 初めての修練会参加でしたが 全ては実践が答えを出してくれると言う事を感じ、精進。精進と日々継続。実践。努力している現在ですが、継続していく一日一日が、今は宝のように思える此の頃です。
 夏期修練会に気持ち良く送り出してくれたおばあさん、主人、娘に感謝すると共に、天風会の皆さん、本当にお世話になりました。



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