(財)天風会 鎌倉賛助会

活動のご報告   

 鎌倉賛助会には約150人の会員がいます。
 今回の活動報告は、賛助会員のM・Yさんから、次男の息子さんとの接し方のお話し(エッセイ)です。私(HP担当)にも同じ年代の息子がいて、とても勉強になりました。

 初出は『志るべ』 2010年 3月号です。ぜひ、お読み下さい。
 賛助会便り                        2010年 4月 3日  M・Y
 『おはよう、亮介(りょうすけ)!』
 私は毎朝、次男(高校2年生)と顔を合わせると、元気に明るく挨拶します。ところが、2年ほど前から次男の反応は 「・・・」 か、「おは・・・」と不愉快そうな微かな声のみ。私が『聞こえないよ、もっと元気に!』と言っても反応は同じ。そして玄関を出発する時も、音楽のヘッドフォンをしたまま口を5ミリ開けて「行ってきま ・・・」

 私は『元気な挨拶こそが人間の基本、コミュニケーションの第一歩』という主義ですので、家族とは勿論会社でも挨拶をとても重視しております。それなのに『次男ときたら親に挨拶も満足にすることが出来ないのか』 と不愉快で、妻にも『あいつ少し変なんじゃないか、あんな態度で俺のことを無視して!』 と、不満が妻へ飛んでしまう有様になっていました。

 そんな思いがピークに達していた昨年十一月に、取引先の副社長Y氏と会食があり、次男への不満を話しました。Y氏には社会人の息子さんがいるのですが、「息子なんてのは皆そんなものですよー。それに次男さんは、それなりに挨拶しているんですよ、聞こうとしていないんですよ。また、挨拶の強制は駄目、目が吊り上って笑顔を忘れてませんか? 要は明るく挨拶すればいいんですよ!」 とアドバイスを頂きました。私は 『そんなものかもしれないな』 と素直に感じ、『明朝からそういう気持ちで接してみよう』 と思ったのです。

 さて、一夜明けて洗面所で次男と一緒になった時 『おはよう、亮介!』 と肩の力を抜いて挨拶したら、小さい声ではありましたが、「おはよう」 と明るくはっきりと返って来ました。更に玄関を出発していく次男と、新聞を取って戻った私とすれ違う時に、何と次男はあのヘッドフォンを外し私をチラッと見て 「行ってきます」 と言ったのです。画期的な事です! 妻に話すと 「そうよ、あの子も素直で優しい高校生なのよ。私はずっとそう思っていたわっ!」 とさらりと笑っていました。

私はどうやら次男に 『私の型や威厳』 を押し付けようとして、『本来の清々しい挨拶』 を忘れてしまっていたのだと気が付きました。だから次男はそうした私の挨拶が嫌だったんですね。又こちらが「素直なとらわれの無い気持ち」で接すれば、今まで感じなかった事も感じ取れる様になるのだと改めて勉強しました。その後も次男は今時の高校生らしく、依然寡黙ではありますがテニスに励み、結構頼もしい高校生に日々成長しております。私の「心の持ち方の小さな変化」で、「次男の見え方がポジテイブに大きく変化」したというお話でした。





  


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